2014年5月26日月曜日

チェルニックと音楽

 
 
梅雨の前触れなのか、少し涼やかな気候が続いていますね。
でも、日差しはたっぷりで、やっぱり夏が近づいてるのがわかる、
そんな季節、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
 
 
本日は店頭に最近ディスプレイされたチェルニックの版画と
音楽にまつわる作品を紹介したいと思います。
チェルニックとはヘルタ・チェルニックという画家のことであります。
作品をご覧いただく前に、少し彼女について紹介させていただきます。
 
1886年3月 オーストリア・クラーゲンハルトにて生誕
1970年10月 ウイーンにて没する

彼女はオーストリア帝国海軍の将校に嫁ぎ、
デッサンや油絵の資格を得るというより趣味としてそれらを学んできた。
しかし第1次世界大戦後、オーストリアは領土内の港湾をすべて失い
彼女の夫が勤務していた海軍も廃止され、職を失ってしまった。
夫が退役したので、彼女は仕方なく
自分の才覚と技量を使って収入を得なければならなくなり、
事実上(一家の大黒柱)となっていった。
その後、次々に彼女はエッチング・水彩・油絵で
ウィーンやオーストリア各地の有名な建造物を描き続けた。
彼女がもっとも好んだテーマは、オーストリアの著名な作曲家、
例えば「シューベルト」「ヨハン・シュトラウス」「モーツァルト」「ハイドン」
「ベートーベン」などの生家・生活した家を写生する事であった。
そして常にそれらの作品の下に、
その建物に関連した作曲家の代表的なフレーズの譜面を書き写す事にしていた。

また彼女は小さな住居だったにもかかわらず、
彼女自身がり刷り師として、年間に何ヶ月も自宅で版刷りもしたことだった。
本職の刷り師に頼むことは極めて稀であった。
しかし、この事が原版に忠実な良いエッチングを生み出す結果になり、
彼女の完全主義はどんな小さな刷りミスをも世の中に出さなかった。
フリーランサーとして仕事をする彼女は、
自分の目的が適う仕事以外は一切引受けなかった事も、
彼女自身が納得いくまで精極に徹し、良い作品を残す結果になったと、
彼女の鑑定家が賞讃を惜しまぬ理由でもある。
彼女の個人的なコレクションの大部分は、オーストリア政府の手で収集され、
そして彼女が残した絵画とエッチングは、
ウィーンの国立図書館に記録保管され、展示されている。
 
 
さて、そんな彼女の作品を一部ですがご紹介いたします。
 
”ベートーヴェン” 四切
37*44cm
¥31810
”ベートーヴェン「交響曲9番」” 四切
¥42600
”ブルックナー” 四切
40*47cm
¥40600
”ハイドン” 40x40cm
¥26820
 
 
 
チェルニックの作品の中には楽譜があります。
そんなわけで、チェルニック以外の音楽に関する作品も少し・・・
 
マリアネリ ”白いピアノとバイオリン”
50*59cm 油彩画F6
¥57670
イタリア製ブロンズ像
”サックスを演奏する女性”
”縦笛を吹く女性”
”フルートを吹く女性”
35*14cm
各¥17280
 
他にももっともっといっぱい音楽にまつわる品物がございますが、
それらはまたの機会に紹介したいと思います。
 
 
 
当店にはこれらの他にも様々な種類の作品が多数ございます。
一度ぜひ足をお運びになって実際にご覧くださいませ。



皆様のご来店心よりお待ちしております。










株式会社 草土舎
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